文字列を表示する
ウィンドウを作成してみましたが、プログラムを作成するにあたって、これだけはもの足りないことでしょう。ウィンドウ上では、文字や画像を表示したり、ユーザーがクリックするボタンを表示することが必要となってきます。
C#の開発環境では、ウィンドウ上でよく使われるグラフィカルな部品も、クラスとして用意しています。ウィンドウを構成する部品は、コントロール(Control)と呼ばれています。
そこでまずはじめに、ウィンドウ上に文字を表示する機能をもつ、ラベル(Label)と呼ばれるコントロールを使ってみることにしましょう。次のコード入力してみましょう。
using System.Windows.Forms;
namespace lesson2
{
class sample3
{
static void Main(string[] args)
{
Form fm = new Form(); //フォームを作成します。
fm.Text = "ようこそC#へ!"; //フォームのタイトルを設定します
Label lb = new Label(); //ラベル作成します
lb.Text = "C#をはじめましょう!"; //ラベルのタイトルを設定します。
lb.Parent = fm; //ラベルをフォームに載せます
Application.Run(fm); //フォームを指定して起動します
}
}
}
Label lb = new Label(); //ラベル作成します
lb.Text = “C#をはじめましょう!”; //ラベルのタイトルを設定します。
lb.Parent = fm; //ラベルをフォームに載せます
画像を表示する
今度はさらに別のコントロールを使ってみることにしましょう。画像を表示するコントロールである、ピクチャボックス(PictureBox)を使ってみることにします。
また、今度のプログラムでは、「System.Drawing」の参照を追加することが必要になります。
using System.Windows.Forms;
using System.Drawing;
namespace lesson2
{
class sample4
{
static void Main(string[] args)
{
Form fm = new Form(); //フォームを作成します。
fm.Text = "ようこそC#へ!"; //フォームのタイトルを設定します
PictureBox pb = new PictureBox(); //画像を読み込むピクチャボックスを作成します
pb.Image = Image.FromFile("E:\\099_Technology\\C#\\csharp\\csharp_train\\lesson2\\google.JPG"); //画像を読み込みます
pb.Parent = fm;
Application.Run(fm); //フォームを指定して起動します
}
}
}
実行画面
ピクチャボックスに画像を表示するには、ピクチャボックスのImageプロパティに画像を設定することが必要です。ここでは次のように設定を行うことにしましょう。
pb.Image = Image.FromFile(“E:\099_Technology\C#\csharp\csharp_train\lesson2\google.JPG”); //画像を読み込みます
フォルダの区切りである\は\\と表します。C#では\記号をそのままでは認識することができません。\記号に気を付けて確かめてみてください。\\のように、コードの中では特殊な文字を使う場合があります。このような特殊な文字はエスケープシーケンス(escape sequence)といいます。
エスケープシーケンス | 意味している文字 |
---|---|
\a | 警告音 |
\b | バックスペース |
\t | 水平タブ |
\v | 垂直タブ |
\n | 改行 |
\f | 改ページ |
\r | 復帰 |
\’ | ‘ |
\” | “ |
\\ | \ |
\0 | null |
\uhhhhまたは\Uhhhh | 16進数hhhhの文字コードをもつ文字 |
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