お百姓さんとむすこたち

育児

お百姓さんとむすこたち
お百姓さんはむすこたちに、たいせつなものをおくりました。

  あるところにお百姓ひゃくしょうさんがいました。毎日、一生懸命働いたので、秋になると、はたけにはたくさんのぶどうをみのりました。
  さて、そんなある年のこと。お百姓さんは重い病気にかかってしまいました。そこでいつも遊んでばかりいる二人の息子を枕元まくらもとに呼びました。
  「私はもうじき死ぬんだろう。だが、お前たちのために、ブドウ畑に良いものを隠しておいた。掘り起こしてみるといい」そういいのこしてお百姓さんは亡くなりました。
  息子たちはお葬式そうしきがすむと、ブドウ畑に行きました。「畑のどこかに、宝物たからものが隠してあるに違いない」
  ところが、いくら掘り起こしても、宝物たからものは出てきません。
  結局、何も見つかりませんでしたが、のちにたくさんのブドウが実りました。息子たちはいつのにか、ブドウ畑をしっかりたかしていたのです。「ブドウを市場いちばへ持っていけば、とぶように売れるだろう。父さんが俺たちに、この畑とブドウを残してくれたんだ」
  「これから、真面目には働こう」二人の息子は、父に感謝し、そうちかいました。


豆知識
このお話は、一生けんめいはたらくことのたいせつさをえがいています。

おはなしクイズ
①ふたりのむすこは、なにがあると思って畑をほりおこした?
②お百姓さんがむすこたちにのこした、ふたつのものとは?

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